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[はのむのっと1200/1200]についてのコメント。
ちなみに一夫多妻制は、単純に「オスが子種をばらまけるように」といったオス原理で成立している様式ではないです。
メスにとっても繁殖に参加できるチャンスが増えますし、妊娠〜子育てといったメス自身が無力化する時期にオスの保護を受けられるので、自分の遺伝子を残すチャンスが増えるメリットがあります。
オスにとっては保護する対象が増えるのでリスクも増え、必ずしも自らの遺伝子を残すのにベストな戦略とは言えないでしょう。
例えばライオンは1〜2頭のオスに多数のメスという一夫多妻制の群れ(プライド)を形成しますが、外部から別のオスが侵入し、旧来のオスに勝利してプライドを手に入れた際は、メスが連れている「前のオスとの子供(授乳中の)」を全て殺してしまいます。これは授乳を中止させることによって発情を回帰させ、早く交尾して自分の子供を産ませるためです。
つまり、オスは「負ければ自分の遺伝子が残る数はゼロ」なのです。
対してメスにしてみれば、新しいオスが来て前のオスの子供を殺されても、新しいオスによってまた妊娠して子供を作れるので、多少のロスはありますが自分の遺伝子を残すことに支障はありません。
ですからライオンの一夫多妻制はメスの方が戦略的に有利に見えますね。オスはリスクが高いように見えます。
(5月30日(土)05時28分26秒)
↑の続き
人間社会の一夫多妻制も、「子種をばらまく」だけでは生物学的な戦略としては成功の見込みが薄い二流の戦略です。生まれた子供をきちんと養育できる体制を作らないと、どれだけ子種をばらまいても、というよりばらまけばばらまくほど「母子共にのたれ死に」という結果になる確率が高くなり、むしろ逆効果でしょう。
つまり、繁殖やファミリー形成の戦略は、オスに都合が良いような形で成立しているわけではなく、オスメス共にメリットがある形でないと成立できない、ということです。
(5月30日(土)05時28分55秒)
元女性自衛官の知り合いがいるんだが…女性が少ない環境だとストーキング的に困る事
はあったみたいだ。より閉鎖性の高い護衛艦みたいな環境だとどうかなあ。
(7月02日(木)00時34分01秒)
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